【関係代名詞】that が whichの代わりに使えない場合って?

突然ですが、学生の時に何度も目にしたこの表をみてください。

  主格
(〜が)
(〜は)
所有格
(〜の)
 目的格
(〜を)
(〜に)
 人 who  whose  whom (who)
もの 、動物 which  whose
of which
which
人、もの
動物
 that  なし  that

いちばん下を見て、
「なーんだ、じゃ、所有格以外はいつもthatでいいじゃん」
と思いがちなのですが・・「いつも」ではありません。

また、「必ず」の場合もあります。

関係代名詞界(?)の万能選手、”that”

関係代名詞 that は、先行詞(細かく説明されるもの)が人、もの、動物、いずれにも使える、便利な存在です。

というより、通常の会話やカジュアルな文章では who、which より that の使用頻度のほうがずっと多いので、積極的に that を使っていくのが良いでしょう。

Well, I know the man… that is standing in front of the post office over there…
えっと、彼、僕の知ってる人だな・・向こうの郵便局の前に立っている・・

というように、最初に先行詞のある部分を話して、that を言えば、相手は、
「ああ、この後、なにか” the man”に関する説明があるんだな」
と話をたぐりよせる準備もできます。

“that” じゃダメ!な場合もある

とはいえ、では何でもかんでも that でいいね、というわけには残念ながらいきません。

「出た〜!例外!」

と思ってしまいますが、関係代名詞 that の場合は下記の二つだけです。

所有格にはNG

  主格
(〜が)
(〜は)
所有格
(〜の)
 目的格
(〜を)
(〜に)
 人 who  whose  whom (who)
もの 、動物 which  whose
of which ※2
which
人、もの
動物
 that  なし※1  that

表(※1) からもわかるように、「人、もの、動物」すべてに使える関係代名詞の所有格というのはありません。
that も使えません。

I know a boy whose mother is an actress. → OK
I know a boy that mother is an actress. → NG

表では「もの、動物」には which もしくは whose となっていますが・・

アメリカでは関係代名詞の目的格は「人」「もの、動物」ともに whose を用いることがほとんどです(※2) 。

[cc id=1735]

どうしても「人」と「もの、動物」を一緒に先行詞とした表現をしたい場合は(めったにないですが)、whose を使えば良いでしょう。

この関係代名詞の表も、指導者によっては 目的格の欄を「なし」でなく「whose」としているようです。

関係代名詞の目的格についてはこの記事で詳しく解説しています。

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関係代名詞の非制限用法にはNG

that は関係代名詞の非制限用法(コンマが関係代名詞の前につく使いかた)には使うことができません。

I have a dog that is black. (制限用法)→ OK!
黒い犬を飼っている

I have a dog,  that  which is black. (非制限用法)→ NG
犬を(全部で)一匹飼っていて、それは黒い犬だ

She has sons that live in Tokyo.  (制限用法)→ OK!
彼女には東京に住む息子たちがいる

She has sons, that who live in Tokyo.(非制限用法)→ NG
彼女には息子たちがいて、(全員が)東京に住んでいる

 

that という単語そのものは語源が the と同じで、対象を「制限する」「限定する」要素をふくんでいます。
ですので、
「コンマがあることで、すでに対象を制限している『非制限用法』には使えない」
のです。

このことは、次項の 「” that” でなくてはダメ!な場合もある」にもつながっています。

 

※関係代名詞の制限用法・非制限用法についてはこの記事で詳しく解説しています。

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“that” でなくてはダメ!な場合もある

また、「 thatでもいいよ」ではなく、「thatじゃなきゃダメ!」な場合もあります。

「人」と「もの」が一緒になっているとき

「人」と「もの」が一緒に主格や目的格になっているときは、どちらかに合わせて”who”や”which”を使う、ということはできません。

こういう場合は ” that ” だけが使えます。

The girl and her puppy that I saw this morning are now on TV. → OK

The girl and her puppy who I saw this morning are now on TV. → NG

The girl and her puppy which I saw this morning are now on TV. → NG
今朝会った少女と子犬が今テレビに出てる。

直前に疑問詞”who”、”which” があるとき

関係代名詞の前にwhoやwhichがあるときに使える関係代名詞は “that” のみ、になります。

Who that was there could say the answer was the best?
そこにいた者の誰がその答えが最善だったと言えただろうか?

新聞や雑誌、本などを読んでいるとこういった表現に時々出くわします。

 

この文の主語で先行詞であるwhoと、関係代名詞で説明している部分を抜いてみると、

Who could say the answer was the best?
誰がその答えが最善だったと言えただろうか?

になりますね。

 

この文に、関係代名詞とwhoを説明する部分を加えた文が最初の文なのですが、

Who who could say the answer was the best? → NG

のように who の直後にまたwhoという使い方はないので、こうした場合は that のみを選ぶことになります。

先行詞が限定的な要素であるとき

前の項で「that」には対象を限定する要素をふくんでいると言いました。

このことから、先行詞が何か限定的な意味をもっているときには、関係代名詞は who や which ではなく that を使うのが普通です。

限定的な意味を持つ、とは、

  • 「順位がついている」とき  the best, the second, the most, the biggest …etc
  • 「唯一」のとき the very, the only
  • 「どれも」、「どれも〜ない」とき any, all, anything, everything, no

が先行詞の前についている場合です。

 

Is there anything that I can do for you?
なにか、お役に立てることはありますか?

は、定番表現ですね。

The best movie that I have ever seen…..!
私が見てきた映画の中で最高の作品・・!

なんていうのは映画の予告編でもよく見かけます。

まとめ

◯ 関係代名詞は主格と目的格には(基本的に)「人、もの、動物」すべてに使うことができる

◯ 通常の会話などでは that が多く使われている

◯ 所有格、非制限用法に使うことはできない

◯ 「人」と「もの、動物」がいっしょに先行詞になっているときは that を使う

◯ 直前に疑問詞があるときは that を使う

◯ 先行詞に限定的な要素があるときは that を使う

 

・・・お疲れ様でした!

説明するとどうしても長い文になりますが、要は、

「NGである所有格と非制限用法以外ならだいたいthatを使っておけば大丈夫」

と思うと気が楽ですね。

 

関係代名詞全体の理解についてはこちらの記事で詳しい説明をしています。

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